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今、上映中の「愛の流刑地」を読んだ。以前映画館の予告で見て、そういえば図書室にあったなぁ、と気になっていた。映画を見たい、という訳ではない。その最中に女の求めるままに首を絞めたらつい力が入りすぎてうっかり殺してしまった、という話。これが究極の愛?失楽園の時も、不倫の2人が青酸カリを飲んで本当に果てる、という自殺をしたような内容だった気がするけど、自分達だけいい、という周りの事をかえりみない行いが愛では、無責任過ぎるだろうと思う。上下巻あるこの本、下巻の1/3くらいまで、つまりうっかり冬香を殺してしまうまでは、ほっとんど濡れ場のオンパレード状態。しまいにはめんどくさくて斜め読みしてしまうほど。密会も、する為に会う、というカンジ。お互いの事なんか全然知らない。知るのは体だけ。 冬香が死んでいて、どうしよう警察に連絡しなくちゃ、というところで、息子から「結婚したい女性と会ってほしい」と電話がかかってくる。警察に捕まり拘置所生活が始まってしばらくして息子が面会にくる。父親がそんなことをになってしまっては息子も当然婚約なんか出来るわけない。なのに、「来るのが遅くなってごめんね、お父さん大丈夫?こっちは平気だから心配しないで、信じてるから」と殺人を犯した父親の心配をしてくれる息子の思いこそ、愛でしょう。もちろん親子と男女は違うだろうけど、本質は同じはず。映画がどういう展開になってるか分からないが、原作の中には「殺しほど人を愛したことがありますか?」というセリフは、なかった。 |